• [ライブレポート] 25th L’Anniversary LIVE (Tokyo Dome, 2017.04.09)

    <4月9日 (日)> たくさんの笑顔を未来へ一緒に連れていく一体感あふれるステージ Photo credit: 今元秀明 / 岡田貴之 / 緒車寿一 / 加藤千絵 / 田中和子 東京ドーム2 Days公演をツアーに当てはめて表現すると、1日目がツアー初日、2日目はツアーファイナルということになる。どんなライヴになるのかを自分たちの肌で確認、把握しながらのぞんだのが初日だとすると、2日目はその感触を踏まえて、さらなる高みを目指したステージとなった。L’Arc-en-Cielというバンドの集中力のすごさを実感した。進化し続ける姿は2 Days公演にも凝縮されていたからだ。 2日目のオープニングナンバーも「虹」だった。が、空にかかる虹がどれひとつとして同じでないように、初日の「虹」とはまたちょっと表情が違う。hydeだけでなく、tetsuyaもkenもyukihiroも歌うような演奏だった。やはりこの曲は特別だ。歌うこと、演奏することが未来への決意表明のようにも響いてくる。映像や照明などの演出においても、細部も含めてしっかり整理されて、よりシャープになっていた。チーム全体として日々レベルアップしていけるところが素晴らしい。「ハロー ワールド!」とhydeが挨拶している。世界10地域13都市16か所でライヴビューイングが行われることも踏まえての挨拶だろ う。さらにこんな言葉。 「みなさんのおかげで25歳になりました。25年たってもこんなにたくさんの人に来てもらえるなんて泣きそうです。嘘です。泣きません。今日はまだまだ先は長いからね」 hydeが客席にウェーブを促して“錬成”を行う場面もあった。1日目も行われたのだが、2日目の方があらゆる面で進化していた。より一体感のあるウェーブになっていたのだ。照明が明るくなったり、L’edバンドが客席のうねりに連動して点滅したりという効果的なサポートもあり、“錬成”感が高まっていた。 2日目は初日には演奏されなかったナンバーが4曲演奏された。そのひとつは4曲目に演奏された2ndシングル曲「Vivid Colors」。開放感あふれるサウンドに乗って、hydeがステージの上手へと歩きながらたゆたうように歌っている。kenが気持ち良さそうにギターを演奏している。「Lies and Truth」ではtetsuyaとyukihiroの生み出す躍動感あふれるグルーヴに客席が激しく揺れた。初日には演奏されなかった「真実と幻想と」が始まると、ひときわ大きな歓声が起こった。エモーショナルなヴォーカル、ブルージーなギター、陰影の深いベース、タイトでありながらふくらみのあるドラムによって、深遠な世界が出現。やはりこの4人が生み出すアンサンブルは唯一無二だ。月に照らされて、海面が揺れる映像から始まり、炎とメンバーとが合成された映像も交えての「forbidden...