ライブレビュー:「ラブライブ!μ’s Final Love Live!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」東京ドーム、2016年4月1日

文:Risa

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今世界中で大人気の「ラブライブ!」から飛び出したスクールアイドルグループμ’s。彼女達の6年間の活動の集大成となる最後のワンマンライブが東京ドームにて3月31日(木)と4月1日(金)二日間行われた。今回Kawaii Kakkoii Sugoiブログはこのライブの本当の最終日となる4月1日に参加することができた。

ライブの始まりから非常に演出が凝っていた。開演前に流れていたラブライブ!曲のBGMだが、中でもファンから圧倒的に人気のある曲「Snow halation」の際にはラブライブレード!と呼ばれるファンご用達のペンライトをBGMの段階から本番と同じように雪を連想させる白色で振りかざす。この曲の一番のサビの最後が「まもなくStart!!」という歌詞で終わるのだが、それに合わせて曲が途切れライブが始まるという粋な演出で始まった。

まずライブは劇場版「ラブライブ!The School Idol Movie」のその後を想像させるようなオリジナルアニメーションからスタート。TVアニメ2期第13話で妊娠していたアルパカ達の子供がついに生まれるなどファンが歓喜する内容となった。その後はライブの歴史を物語るようにアニメーション内でμ’sメンバーが初ライブを行った横浜BLITZから、今まで行ったライブ会場にてハートを互いに投げ渡していき、最終的に今回の会場となる東京ドームに到着。ハートが無事に東京ドームに到着したと同時に暗転し、一曲目となる「僕らのLIVE 君とのLIFE」が始まりステージ上にμ’sが登場!

μ’sとはスクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」から生まれたスクールアイドルグループであり、コンサートでは実際の声優陣、新田恵海(高坂穂乃果役)、南條愛乃(絢瀬絵里役)、内田彩(南ことり役)、三森すずこ(園田海未役)、飯田里穂(星空凛役)、Pile(西木野真姫役)、楠田亜衣奈(東條希役)、久保ユリカ(小泉花陽役)、徳井青空(矢澤にこ役)が歌って踊っている。彼女達の後ろには大きなスクリーンが設置されており、各曲のアニメーションPVが流れるため、キャストとスクリーン上のアニメのμ’sメンバーがシンクロしてライブが行われる。スクリーンの使い方が非常に巧妙で、歌詞に合ったエフェクトや合いの手などが表示され、スクリーン上に映るコンサートと一体化し、客席を扇動する。

 

当日のセットリストはこちら:

セットリスト

M1 僕らのLIVE 君とのLIFE/μ’s

M2 僕らは今のなかで/μ’s

M3 夏色えがおで1,2,Jump!/μ’s

M4 Wonderful Rush/μ’s

M5 友情ノーチェンジ/μ’s

M6 もぎゅっと”love”で接近中!/μ’s

M7 baby maybe 恋のボタン/μ’s

M8 Music S.T.A.R.T!!/μ’s

<メドレーパート(M9~M13)>

M9 ユメノトビラ/μ’s

M10 ススメ→トゥモロウ/高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田 彩)・園田海未(CV.三森すずこ)

M11 Wonder zone/μ’s

M12 これからのSomeday/μ’s

M13 Love wing bell/μ’s

M14 Dancing stars on me!/μ’s

M15 Happy maker!/μ’s

M16 WAO-WAO Powerful day!

Printemps(高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽(CV.久保ユリカ))

M17 NO EXIT ORION

Printemps(高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽(CV.久保ユリカ))

M18 sweet&sweet holiday

Printemps(高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽(CV.久保ユリカ))

M19 思い出以上になりたくて

lily white(園田海未(CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))

M20 ふたりハピネス

lily white(園田海未(CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))

M21 春情ロマンティック

lily white(園田海未(CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))

M22 Cutie Panther

BiBi(絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・西木野真姫(CV.Pile)・矢澤にこ(CV.徳井青空))

M23 PSYCHIC FIRE

BiBi(絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・西木野真姫(CV.Pile)・矢澤にこ(CV.徳井青空))

M24 錯覚CROSSROADS

BiBi(絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・西木野真姫(CV.Pile)・矢澤にこ(CV.徳井青空))

M25 Angelic Angel/μ’s

M26 輝夜の城で踊りたい/μ’s

M27 だってだって噫無情/μ’s

M28 Hello,星を数えて/星空 凛(CV.飯田里穂)・西木野真姫(CV.Pile)・小泉花陽(CV.久保ユリカ)

M29 ?←HEARTBEAT/絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・東條 希(CV.楠田亜衣奈)・矢澤にこ(CV.徳井青空)

M30 Future style/高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田 彩)・園田海未(CV.三森すずこ)

M31 それは僕たちの奇跡/μ’s

M32 ミはμ’sicのミ/μ’s

M33 Super LOVE=Super LIVE!/μ’s

M34 No brand girls/μ’s

M35 KiRa-KiRa Sensation!/μ’s

M36 SUNNY DAY SONG/μ’s

EN1 START:DASH!!/μ’s

EN2 Snow halation/μ’s

EN3 Oh,Love&Peace!/μ’s

EN4 どんなときもずっと/μ’s

EN5 MOMENT RING/μ’s

W-ENCORE 僕たちはひとつの光/μ’s

ラブライブ!の代表曲、ユニット曲、劇場版曲、新曲、そしてアンコールで構成された。

セットの合間の幕間映像ではラブライブ!の歩みをキャストのインタビューを交え紹介された。スクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」の名が電撃G’sマガジンを飾ってから早六年、そこから初のライブ、TVアニメ化、劇場アニメ化、そして今回のファイナルライブ。観客は取材に応じるキャストのコメントに頷きながら、今までの自分自身と、そしてラブライブ!との人生を思い起こしていたことであろう。

ラブライブ!コンサートの見所でもある今回のμ’sメンバーの衣装は以下となる:

・僕らのLIVE 君とのLIFE/MOMENT RING

・もぎゅっと”love”で接近中!

・各ユニット最新曲衣装

・Angelic Angel

・SUNNY DAY SONG

・僕たちはひとつの光

μ’sメンバーが着替えてステージに登場する度に客席からは歓喜の声が上がった。特に今回は衣装が更にパワーアップし、スパンコールで固められた衣装が多く、遠くからでも彼女達の輝きがはっきりと映し出されているようにキラキラしていた。もちろん再現しているのは衣装だけではなく、その衣装に合わせて実際のアニメのメンバーと同じ髪型で登場するなど、後ろに映るアニメ映像とのシンクロ率も高かったのも。メンバーがお団子頭になればそのキャストもお団子頭になり、三つ編みになれば三つ編みとなる。

劇場版で使用された学年別ユニットの曲では衣装だけでなくアニメで実際に出てきた小道具なども設置され、再現度が非常に高くとてもかわいらしい演出であった。

プロップといえば、なんといっても今回一番度肝を抜いたのは最後のアンコールとして突如ステージ上に現れた巨大なピンクの花の形をしたステージだろう。最初は花びらが閉じた蕾の状態で現れステージ真ん中に移動するにつれ花びらが開きその中に「僕たちはひとつの光」の衣装を身に纏ったμ’sが登場した。花上でメンバーが踊ったり飛び跳ねたりする度に小さな花が散ったり、各々の色に光ったり、とても幻想的な一時であった。

同曲の歌詞にても何度も繰り返される「いまが最高!」というメッセージ。劇場作品の台詞でもあったように「限られた時間の中で精一杯に輝こうとするスクールアイドルが好き」という言葉を全身で表現しているように見えた。過去でも、未来でもなく、目の前にある「いま」。それが一番最高な瞬間なんだとメンバー一人一人から伝わってくるようなパフォーマンスであった。

最後の曲を歌い終えると真ん中にあった花形ステージがゆっくりと、「僕たちはひとつの光」のインストルメンタル版にのせスクリーンへと戻っていく。その間メンバーは円陣を組んでお互いがお互いに涙を流しながら「今までありがとう」と語りかける。それを見守るかのように客席からは「僕たちはひとつの光」の大合唱が。今回のラブライブ!ファイナルライブにて一番印象に残っている光景だったかもしれない。。どれほどまでにラブライブ!という作品が、そしてμ’sが愛されているのかがひしひしと伝わってきた。

今回の東京ドーム公演はμ’sのファイナルライブということもあり、完全見切れ席まで開放するまでに。東京ドーム公演をほぼ生中継で行うライブビューイングでは日本全国で221劇場、そして世界10ヵ国でも実施された。

今や世界で大人気のラブライブ!。劇場版ラブライブ!でも北米でソールドアウトとなるシアターが多く彼女達の魅力は世界共通であることが言える。今後も「ラブライブ!」からは目が離せない!

 


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